日頃の食生活で野菜が十分取れているか、数値で知る方法があるのをご存じですか。
ベジチェック®️とは、皮膚のカロテノイド量から野菜摂取の状態を測定する機器です。
この記事では、ベジチェック®️の測定でわかったことや、数値と生活習慣病との関係をお伝えします。
- 正しい食生活を送れているか、データで知りたい。
- 生活習慣病のリスクを避けたい。
- 野菜を食べるように心がけている。
ベジチェック®️とは

ベジチェック®️とは、カゴメ株式会社が提供している皮膚のカロテノイド量を測定する機器です。
手のひらをセンサーに30秒ほどあてるだけで、野菜の摂取量が推定できます。操作が簡単で体に負担をかけないことから、スーパーや自治体、企業などでさかんに利用されています。
最寄りの設置場所は、カゴメのベジチェック®️サービスに関するサイトで確認できます。⬇️
数値で野菜の摂取量を判定
ベジチェック®️は、1日の野菜摂取の目標量を350gとし、0~12.0までのスコアで野菜摂取レベルを判定します。

近くのスーパーに設置されているベジチェック®️で、測定してみました。
センサーに手のひらをあてて待つこと30秒。スコアは9.3で、目標値の7〜9のゾーンに入ることができました。
「1日の目標量350gを召し上がっていますね」と評価コメントも表示されました。

ちなみに、検査時の食事は以下の通りです。
【前日夕食】
- クルミとクランベリーのベーグル
- 鶏手羽元とピーマンのオープン焼き
【朝食】
- ご飯
- 冬瓜のぬか漬け
- 枝豆豆腐とナス、青じその味噌汁
【昼食】
- ご飯
- イワシと玉ねぎ、青じそのソテー
- 人参のマリネ
多くはないですが、毎回の食事で野菜は摂っていました。これぐらいの野菜の摂取で、目標量ゾーンに達することはできるようです。
測定値は2~4週前の野菜摂取を反映
測定の翌日、再チェック。
LINEでともだち登録をすると、数値を継続して記録することができます。

昨日より数値が下がっていました。
多めに緑黄色野菜を食べて測定したのに、ショックです。後で調べたところ、カロテノイドが皮膚に蓄積されるには2~4週間かかるそうです。
「2~4週間前の食生活を診断できる」と考えるといいかもしれません。
[参考にしたサイト] ベジチェック測定ができます!/佐世保市役所
毎回の食事でメニューを考える手間をかけずに、たくさん野菜が食べられます。⬇️
日本人の野菜摂取量の平均
カゴメ調べによると、日本人の平均値は5.6(2023年1月~12月時点)です。LINEのともだちの平均値は6.4(2025年8月26日時点)でした。
目標値の7に対して、「少し足りない」というのが、日本人の平均のようです。
ベジチェック数値とメタボ・高血圧等の関係
九州大学が福岡県久山町の住民の協力を得て、ベジチェック数値とメタボの相関性を研究しました。その結果、次のようなことがわかりました。
ベジチェック値が高いグループほど、メタボのリスクに加えて、①腹部肥満、②高血圧、③高血糖のリスクがいずれも低いことが分かりました。
[引用元]
カゴメの「ベジチェック®」を使用した「久山町研究」の研究成果 皮膚カロテノイドレベルの測定値が高いほどメタボリックシンドロームの 該当者が少ない関係にあることを、九州大学等の研究グループが発表
野菜を食べないから太る?
久山町のデータは「野菜をたくさん食べている人はメタボや高血圧、高血糖のリスクが低い」傾向にあると示しています。
ストレートに言うなら、「野菜をたくさん食べれば太らない」→「野菜を食べないから太ってしまう」のかもしれません。
たとえば、 ベトナムにはスリムな人が多く、メタボな人はあまり見かけません。ベトナム料理は野菜をたくさん使うことと関係がありそうですね。
野菜不足の人にオススメの本です。⬇️
野菜をとる食生活の記事はこちら。⬇️
赤い色素のカロテノイド
カロテノイドには、リコピン、カロテン、ルティンなどたくさん種類があります。
野菜以外にも、サケやイクラ、エビ、カニなどの赤い魚介類、わかめやコンブもカロテノイドを多く含んでいます。
カロテノイドは強い抗酸化力を持ち、皮膚や粘膜などを丈夫にします。
カロテノイドの一種、リコピンの記事はこちら。⬇️
好きなカロテノイド食品を食べよう

野菜が苦手な人は、野菜が体にいいとわかっていても、なかなか積極的にはなれないかもしれません。
カロテノイドを含む食べ物で、自分が好きなもの、苦にせず食べられるものを取ることから始めてはいかがでしょうか。
たとえば、鮭とワカメは食べられるなら、焼鮭にワカメの味噌汁を付けた定食を選ぶ、という具合です。
ファーストフードや菓子類よりもかなり健康的です。痩せやすい食生活に改善されそうですね。
まとめ
・ベジチェック®️では2〜4週間前の野菜摂取が測定できる。
・数値が高いとメタボや高血圧等のリスクが低い。
・カロテノイドは野菜以外に、赤い魚介類や海藻からも摂ることができる。
健康的な食生活のヒントになれば嬉しいです。
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