冷や汁を食べたことはありますか。
私の場合は、冷や汁の素で作ったものを食べたことはありましたが、外食の経験はありませんでした。ほんとうの冷や汁とはどんなものだろう、と食べてみた様子をお伝えします。
- 冷や汁に興味がある。
- 外食が多めの食生活だが、健康に気をつけたい。
- 暑さで食欲が落ち、栄養が取れていない。
やよい軒の「冷汁ととり南蛮の定食」

やよい軒は夏になると、 冷汁ととり南蛮の定食が登場します。
キンキンに冷えた冷や汁
冷や汁の器はだいぶ大きめで、ご飯茶碗をふた回りほど大きくしたぐらいあります。味噌汁とは随分扱いが違い、定食の主役のような存在感です。
氷が入っていて、いかにも涼しげなビジュアル。食べ物に氷が入っているのは新鮮です。
器も冷たく、冷や汁そのものが冷たいので、氷は食べ終わるまで溶けません。途中から味が薄まるという心配をせずに完食できます。
【6.17(火)~】冷汁ととり南蛮の定食発売のお知らせ|ニュース|やよい軒
冷や汁と味噌汁の違い

冷や汁は味噌汁を冷たくしたものではありません。昔、暑い炎天下での農作業の栄養補給として、麦飯に味噌と水をかけて食したのが冷や汁の由来です。
そのため、冷や汁の具は火を通す作業がいらないものが入っています。やよい軒の冷や汁は、薄くスライスしたキュウリとサイの目切りの豆腐が入っています。
ご当地冷や汁の記事はこちら。⬇️
クッキリした味の冷や汁
やよい軒の冷や汁は、魚のダシの粉末が目視で確認できるほどたくさん入っています。かつお節、煮干し、昆布がブレンドされたダシは、複雑な味の融合を楽しめます。
味噌にも工夫があり、2種類の麦みそが使われています。麦みそは九州が産地なので、宮崎名物の冷や汁に麦みそが使われているのはこだわりを感じます。
氷が入っていても、最後まで美味しいのは、ダシと麦みそで味がしっかりしているからですね。
味噌汁がまろやかなのに対して、冷や汁はクッキリした輪郭を感じます。
余談ですが、人間の味覚は「冷たいものは塩分を強く感じる」性質があります。これを利用して、ご自宅で冷や汁を作る時は塩分控えめでも満足できますよ。
本場宮崎の冷や汁の味をご自宅で。⬇️
麦めしに冷や汁をかけて夏バテ予防

味噌・焼きサバ・キュウリが混ざる美味しさ
玄米と麦みそについての記事はこちら。⬇️
冷や汁のすぐれた栄養バランス

冷や汁は古くから夏の炎天下の栄養食として食べられてきました。栄養学からみても、夏バテ防止の理にかなった食べ物です。
食べやすいので、療養食にしてもいいかもしれません。
- 味噌 …タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維
- キュウリなどの具… 水分補給、カリウム、βカロテン
- 麦めし… ビタミンB1・食物繊維・ミネラル
暑くて食欲が出ない日は、冷や汁でしっかり栄養を取ってみてはいかがでしょうか。
暑い日はヴィシソワーズもオススメ。⬇️
冷や汁が食べられるお店
やよい軒の他に、冷や汁が食べられる店を調べてみました。(2025年8月現在)
- 出汁茶漬けえん
- 大戸屋
大戸屋「冷や汁」はじめました 8月8日~ | 新着情報 | 大戸屋
- 宮崎風土くわんね
【公式】宮崎風土 くわんね Quwanne | 株式会社エー・ピーホールディングス
- 吉野家
※その他、宮崎料理のレストラン・居酒屋にはたいていメニューにあるようです。(居酒屋は〆のメニュー)
暑い季節を健康的に乗り切るヒントになれば嬉しいです。
